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アジャイル開発事例セミナー 開催報告

アジャイル開発事例セミナー 開催報告
 2015年7月23日、オージス総研殿(東京 品川)にて「アジャイル開発事例セミナー」が開催されました。 これは、当協議会のアジャイル開発部会(主査:中原俊政(東京情報大学非常勤講師))が、アジャイル開発の 事例を通じて、皆様方に、アジャイル開発におけるモデリング適用の効果についてご理解を深めていただくこと、 また、部会活動として、作成しました「アジャイル開発でのUML適用ガイドライン(V1)」のエンハンスに 役立てることを目的として開催したものです。
 最初に「現場に学ぶ実践アジャイルモデリング:アジャイルにモデリングは必要か」と題して、 株式会社ゼンアーキテクツの岡 大勝様より、ご講演いただきました。

株式会社ゼンアーキテクツ
CEO, Architect
岡 大勝 様
 2つの観点でのご講演でした。『アジャイルでの「モデル」を整理する』では、 最初にアジャイルにモデリングは必要か?との問いかけがあり、現実的にいつも、どんな アジャイルプロジェクトでもモデリングは行われている。普段何気なくやっている活動も モデリングであるとのご紹介から始まりました。
 アジャイルは組織活動を「予測型」から「適応型」に、「成果物駆動」から「ジャストインタイム」 に変革し、成果物の意味も「次工程の入力」から「必要に応じて作るもの」に変わったとのご紹介が ありました。モデルと文章とモデリングの関係を整理し、UMLモデルの位置づけを明示し、モデル、 文章、コード、ドキュメントの関係性をご紹介いただいております。
 『アジャイルプロジェクトでモデルを活用する』では、アジャイルは「安定するまで」が難しいとのことでした。 プロジェクトを安定させる3つの観点として「要求を安定させる」「アーキテクチャーを安定させる」「計画を 安定させる」ことを挙げ、その上で、Disciplined Agile Delivery(アジャイル開発プロセスガイド)による プロジェクトの立ち上げと、その際に行う活動(初期の要求モデリング、初期のアーキテクチャーモデリング、 初期のリリース計画)を、Scrumを安定して運用するための活動として、また、DAD方向付けフェーズのモデリングとして ご紹介いただきました。初期のアーキテクチャーモデリングがプロジェクトの早期安定化のカギであるとのことでした。 「UMLをどう使うか」の話では、すべての開発者にUMLの教育を行う(コミュニケーションのためのあたりまえの道具)こと。 さらに、「アジャイルにUMLをどう適用するか」ではなく、「アジャイルでどうモデリングを活用するか(そのうちのどこで UMLが必要なのか)と考えていきたい」とのお言葉で講演を締めくくっていただきました。
 参加者のアンケートでは、「ウォーターフォール型(成果物駆動型)との差異の説明も分かりやすく、その上でアジャイルに おけるモデリングのポイントが良く分かりました。」等、ご満足のいく声を頂戴しました。

パネルディスカッション


 株式会社オージス総研竹政昭利様をファシリテーターとし、「アジャイル開発とモデリング」と題し、5名によるパネルディスカッションを行いました。  参加者は、岡様の他、アジャイル開発部会メンバーである株式会社オージス総研原田巌様、中菱エンジニアリング株式会社古川剛啓様、株式会社豆蔵山田悦朗様にご参加いただきました。
 セミナー開始前に募集したテーマに対する質問事項を基に、活発な議論を展開していただきました。普段悩んでいるとして、「タスクをどのくらいの粒度にしたら良いのか」との質問がありました。 「最初に目標時間があり、その時間で終わるか確信が持てるまで粒度を細かくしていく」など、パネラーの経験によるアドバイスがあり、納得感を共有しました。また、「見積は何人ぐらいでやるのが良いか」 の質問では、「人数をしぼって行う。」「ストーリーの時は全員でやる」。「タスク及びストーリー共に全員でやる。」などパネラーによっても意見が異なり、こちらは納得を共有するには難しいテーマでした。 その他様々なご質問や、議論が交わされましたが、紙面の関係で割愛させていただきます。ご容赦ください。
 アンケートでは、「タスクの頻度「根拠を言えるまで」や朝会は一歩間違えば、強制の場など、実践的なディスカッション大変参考になりました。」「現実的、事情を共有できて良かった。経験あるパネラーのご意見が非常に参考に なった。」等こちらも満足のいく声を頂戴しました。
ありがとうございました。今回ご参加できなかった皆様、次の機会には、是非生の声をご参考にしてください。

 なお、当日の講演資料は下記よりダウンロードできます。
 『 アジャイルにモデリングは必要か』講演資料
 UMTPでは今後も情報モデリング及びソフトウェアモデリングに関する技術解  説や最新情報のご提供を通じて、我が国のモデリング技術の普及とモデル共有 に向けた活動を展開してまいります。今後とも引き続きよろしくお願いいたします
  皆様の益々のご活躍お祈り申し上げます。


2015年8月



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