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アジャイル開発とモデリングセミナー 開催報告

アジャイル開発とモデリングセミナー 開催報告
 2014年2月24日、オージス総研殿(東京 品川)にて「アジャイル開発とモデリングセミナー」が開催されました。これは、アジャイル開発でUMLを適用するため、「アジャイル開発でのUML適用ガイドライン(仮称)」の作成を計画し、活動してまいりました当協議会のアジャイル開発部会(主査:中原俊政(東京情報大学非常勤講師))が、まもなく完成するガイドラインのご紹介とアジャイル開発でのモデリングの効果を皆様にご理解いただくためのプログラムをご用意し開催したものです。
 まず、最初は、「アジャイル開発でのUML適用ガイドライン(仮称)」と題し、部会メンバーの古川剛啓様と小倉英一郎様よりガイドラインの概要についてご紹介いただきました。

中菱エンジニアリング株式会社
航空ソフトウェア設計室
グループマネージャー
古川 剛啓
 

ネットイヤーグループ
テクノロジスト
小倉 英一郎
 モデリングを適用した開発経験があり、アジャイル開発を検討している人向けに、どのようにモデリングを適用すれば効果的かを説明したガイドラインのご紹介です。
 講演では、このガイドラインの胆となる2つの章を中心にご紹介いただきました。まず古川様より、「第3章:モデルとアジャイルプラクティスを有効に活用する」のご紹介です。実際にアジャイル開発でモデリング作業を進める際に陥りがちなケースを元に、ガイドに記載している手順や考慮すべき観点の一部をご提示いただきました。エレベータピッチや狩野モデルの採用などモデリングに取り入れることで、より確かなモデリングの実現に結びつくのではないでしょうか。次に小倉様より「第4章:アジャイルソフトウェア開発の ためのTips 」のご紹介がありました。ケーススタディーを元に使えそうなTIPSをご紹介いただくことで、皆さんイメージが掴めたのではないでしょうか。まもなくご披露いたしますガイドに記載されたTIPSが楽しみになりました。

 次にアジャイル開発でのモデリングの効果を皆様に知っていただくための プログラムです。まず、最初に「アジャイル時代のモデリング」と題し、平鍋健児様にご講演いただきました。

株式会社チェンジビジョン 代表取締役社長
平鍋 健児
 アジャイル時代に相応しいモデリングの適切な役割について、特に、複数のチームへのスケーリングとシステムの”全体像”への理解共有がなぜ必須になるのかについてのご講演です。
 アジャイル開発第一人者の平鍋様からモデリング、UMLについての役割を改めてご紹介いただき主催側としても嬉しい限りです。
 講演では、実際のモデリング例をご紹介いただきながら、また、具体的な譬えを交えながら、分かり易くご紹介いただきました。「アジャイル開発でも設計はもっとも大事な部分であり続けている」あるいは、「会話のためにモデルを利用」とのお話があり、受講者から「設計、モデリングの重要さを改めて認識できたのが良かった。」、「モデリング、モデルの扱いについて理解が深まった。さっそく自分の開発に取り入れたい。」との言葉も頂戴いたしました。またモデリングの際「TempsとKeepsが重要であること。それが、長期的にもコスト削減に繋がる。」とのお話がありました。アンケートでも、「TempsとKeeps」の言葉に共感される方が多くおられました。
 冒頭の言葉"コードはいつでも真実を語る。しかし、それは真実のすべてではない" -- Grady Boochが印象に残る講演でした。

 次に「モデリングもしないでアジャイルとは何事だ?」と題し、原田巌様にご講演いただきました。

株式会社オージス総研
原田 巌
 開発現場で実践しているアジャイル開発、様々な勉強会や講演で得た知識から、アジャイル開発におけるモデル/モデリングの在り方をまとめ、ご紹介いただきました。DevLove甲子園2013(http://devlove.doorkeeper.jp/events/5464)で話され、内容をSlideShareに上げてから一日で1万viewと好評頂いた発表の再演+αです
 最近の現場でのモデリングに対する評価として、発生しがちな様々な問題。そんな中モデリングの重要性、必要性にスポットを当て、なぜモデリングが必要かを改めてご紹介いただきました。経験の豊富な講演者の現場での経験や作業を通じて分かったこと、あるいは発見したことなどをさらに突き詰め、モデル/モデリングのあり方をまとめたもので、最後に、明日からできるモデリングとしてご紹介いただきました。参加者からは、「モデル、モデリングとは何か?に対する明確な答えが得られた。分析と設計、相手、自分の頭の中の言語化=モデリングというのに、なるほどと共感しました。」などの声を頂戴しました。改めてモデリングの意義を理解いただいたことが窺える声ではないでしょうか。
パネルディスカッション「アジャイル開発とモデリング」
 講演者4名によるパネルディスカッションです。皆様からのご質問を元に講演者から経験や知識をベースに思うところを語っていただきました。
 会場からは、「アジャイルではいつ(どのタイミングで)だれが要求を決めるのか?システム全体の問題領域が見えていない場合、モデリングは少しずつやっていくのか?」などの質問が出ました。講演者からは、「最初のプロダクトバックログ(やるべきこと)はプロダクトオーナーや顧客が整理する。この時点では、すべては洗いだせない。プロダクトバックログは以降の工程で見直す。」などのお話がありました。また、「ケーキを作る場合を想定する。ウォータフォールは、ホールケーキの層(カステラ、クリーム、イチゴ等)で切って作っていく。アジャイルは、層で切らずショートケーキを作っていく。アジャイルと言えども、いきなりショートケーキを作るのではなく、最初にホールケーキを描き(モデリング)、ショートケーキとしてどの大きさ(顧客に分かる機能)に切るかを考えることが重要である。つまり、アーキテクチャの種(データ構造)は最初に決め、その後、機能単位に開発していく。」と、分かり易い譬えを使ってのお話があり、なるほどと思った次第です。モデリングとアジャイルを社内に広める難しさについても、参加者の皆さん含め、活発に議論いただきました。皆さんの日頃の悩みがよくわかる一幕でもありました。

 アジャイル開発部会では、「アジャイル開発でのUML適用ガイドライン(仮称)」を完成させ、間もなくホームページ上に掲載いたします。ご期待ください。
 なお、当日の講演資料は下記よりダウンロードできます。
 『アジャイル開発でのUML適用ガイドライン(仮称)』
 『アジャイル時代のモデリング_1』
 『アジャイル時代のモデリング_2』
 『モデリングもしないでアジャイルとは何事だ』
 UMTPでは今後も情報モデリング及びソフトウェアモデリングに関する技術解説や最新情報のご提供を通じて、我が国のモデリング技術の普及とモデル共有に向けた活動を展開してまいります。今後とも引き続きよろしくお願いいたします。
 皆様の益々のご活躍お祈り申し上げます。



2014年03月

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